塔屋@神戸岡本

足場も外れ、年内の引き渡しに向けて神戸岡本の現場は追い込み。下の2枚の写真はこの計画を端的に現わしたカットです。エンジニアリングウッドを一切利用せず山に余っている太め間伐材だけで構成し、卓越風を取り込む塔屋を下から見上げた高天井。高さは8mに対して幅は91cmという、あまり体験しないような不思議なプロポーションです。塔屋脇には、45mm×200mmHの大径間伐スギ材を利用した高耐力落し込み板壁で構成された各部屋が床高さを変えて付随しています。この塔屋は階段も設けられ動線の交わる場所でもあり各部屋の音や気配がここで繋がってます。夏は高さを利用した重力換気で上昇した熱気を塔屋上部で卓越風を取り込む事で排熱します。冬は塔屋高さ一杯8m分の南に面したガラス面から太陽光を取り入れる事で温室のような熱環境を作ります。なおラチス壁は稲山さんの研究室で設計した8倍の壁倍率を持つ高耐力壁。

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