韓国浦項市にある九龍浦の都市再生計画案。九龍浦地区は19世紀後半に建設された日本人の移民漁村コロニーである。現在でも多くの日本式の建物が残っているが、その多くは老朽化が進み放置され利用できなくなっている。しかし伝統的な日本家屋の架構とオンドル等韓国特有の文化が融合した非常に興味深い建物がまとまって残っている事は非常に珍しく価値がある事である。浦項市の要請を受けて韓東大学と共同し、九龍浦地区を建物単体から街路まで広範囲に渡り調査し、この地域の空間構造をさまざまな角度から分析した。その分析に基づき、新しい観光ルート、ゾーニング、地元の建築技術と材料、たとえば木造船の伝統産業を活用した歴史的建物の改修を提案した。
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