耐震補強の為の連続貫鳥居フレームが一組完成し、次の門形を組み上げ頂きました。更に3組目の材の加工に入って頂いてます。貫と既存の構造が複雑に絡み合い奥行きを感じる事が出来ます。耐震補強体なのですが同時にその存在感で既存の様々な材の集合体に「重し」のような役割を担う事を期待。







天井の野地板隙間を埋める作業。3種類ほどの色味の板材を用意頂き、ランダムに貼る事で調和をとって頂いてます。
耐震補強の為の連続貫鳥居フレームが一組完成し、次の門形を組み上げ頂きました。更に3組目の材の加工に入って頂いてます。貫と既存の構造が複雑に絡み合い奥行きを感じる事が出来ます。耐震補強体なのですが同時にその存在感で既存の様々な材の集合体に「重し」のような役割を担う事を期待。
天井の野地板隙間を埋める作業。3種類ほどの色味の板材を用意頂き、ランダムに貼る事で調和をとって頂いてます。
外壁工事も終盤に差し掛かりました。残るは正面メインファサード。1階に5棟を繋ぐ大きな庇をつくり、その軒下がコミュニティースペース的な役割を担う事を願って設計しています。写真は軒下廻りの検討模型。植栽、設備機器目隠し塀、手すり壁等がレイヤー状に重なり合い、交通量の多い道路から距離をとりながらも、町に対して完全に閉じること無く適度に開かれた、今までに無かったロードサイドでの新しい長屋の形式。レイヤー壁の隙間に水場やベンチ、階段が設けられ、建物の雁行配置と相まって、変化に富んだ「あふれ出し」的な賑わいを生み出しています。植栽帯との間は昔ながらの長屋前の路地と考える事も出来ます。更に外壁は様々な材種のアリ幅で構成し、その並び方を検討する事で各住戸間に差異とまとまりを同時に実現しようとしています。
壺坂山プロジェクト着々と工事が進んでおります。大工さんはじめ施工の皆さんのおかげで素晴らしい空間が出来上がりつつあります。
写真は耐震補強でありながら空間的にも核となる連続貫フレームの施工。築年数が古く気積が大きい為色々な要素が複雑に同時存在する既存空間にまとまりや安心感を付与する役割をになっています。いわば大黒柱、大黒壁といった所です。南の庭側に対して壁を作らず鳥居の連続により構造補強かつ景色をフレーミング。貫、鼻栓、込み栓、といった木同士の締め込みにより全体を構成しています。
深井清水町の清水の森木造長屋の建方工事が進んでいます。現在屋根仕舞の最中。規模が大きく複雑な屋根形状ですが、大人数の大工さん達が一気に形にしてくれています。ノコギリ屋根南ハイサイドライトからの光の入り方も確認。プライバシーを確保しながら立て込んだ街中であっても明るく気持ちの良い空間が出来そうです。2階はどの棟のどの場所からも青い大きな空だけが目に入ります。気積の大きなワンルームなのでリビングダイニングキッチンとしてゆったり過ごす事出来ますが、テレワークやその他の様々な利用も楽しいと思います。
ハイサイドライト面を作る柱を二階床から通し柱とする事で、柱と束を一体化して小屋梁より勝たせ、ハイサイドライトに筋交いや壁を無くしています。隣接する登梁による通し柱の中間部の曲げモーメント対策、かつ内部に耐力壁が無い軸組を安定させる方杖も美しいリズムを作っています。
巨大な板材はそのまま2階床に利用します。出来る限り大きな木を加工を少なくしてそのまま歩留まり良く利用する予定。将来的なカスケード利用にも有効、木造の良さ。巨大な木材を加工できる加工機械がほとんどなくなってきているようです。昔は様々な木材の利用や加工の種類が豊富であったのですが、今は種類が淘汰されてしまい、木材の多様な使い方が出来なくなってきています。
少し前になりますが、木材検査で島根と大阪太子町へ。島根産マツ材を大々的に利用。普段はスギの利用が多いため、マツは珍しく楽しみ。木曽ヒノキ、大阪の地マツとあわせて色んな樹種を使います。太子町では手刻み構造材の確認。
清水の森木造賃貸長屋工事が本格的に動き始めています。先日は基礎工事の配筋検査。美しく配筋で検査も無事合格。これから一気に進んで行きます。
道路側から見た完成予想図。2階建ですが大きな庇が5つの住戸を串刺しにして緩やかに繋いでいます。5つの住戸に分節しつつ横方向にも繋がっています。前面広場は住人の皆さんで町の祭を見学したりする共有のコミュニティー広場。この広場と繋がる小さな工房やギャラリーも可能な土間のある住戸もあります。
エントランスを兼用するレンタサイクルスペース廻りの形が見えてきました。耐震補強の貫壁を使って道路から内部の土間が緩やかに連続するように計画。そこを町と繋がるレンタサイクルスペースとしています。既存の躯体がかなり傾いている為、既存フレームの中に新しい柱梁付きの貫壁フレームを入れる方法をとっています。大工さんの素晴らしい腕でみるみるうちに組みあがっていきます。古い土壁はそのまま残し古い雰囲気を楽しみます。
昨年から工事しています蔵改修レストランも大詰め。建替えのため廃材となった興福寺の地長押を使った階段。巨大で非常に堅い木のため加工や取り付け大変でしたが、大工さんのおかげで素晴らしいものになりました。外観の漆喰も美しく仕上がっています。
三軒長屋を改修し、近隣のお年寄りと小さな子供、子育中のお母さんが集まるコミュニティ-スペースを兼ねた茶屋をセルフビルドで施工されている計画です。Iターンで御所に来られて立案され昨年よりお知り合いの方々と共にこつこつ進められております。ギャラリーや宿泊他様々な面白い場所があり、色々な事が出来そうです。模型は学生と検討した2階に上がる階段とコミュニティ-スペースの骨格となる町に大きく開かれた縁側。土手の桜並木が見える予定で、これからの季節が楽しみです。